臨床試験(治験)ボランティアとは

治験ボランティアって何?


人を対象に行われる試験のことを一般的に臨床試験と言います。
『くすり』として製造・販売を目的に厚生労働者の承認を得る為に人で
有効性や安全性を調べる試験を治験と言います。
その治験に参加する人を治験ボランティアと呼んでいます。

『くすり』が出来上がるまでには、約10年~20年ほどかかります。
 病院で処方される『くすり』もドラックストアで購入できる『くすり』も
 過去に治験に参加して頂いた治験ボランティアの好意があって誕生してきたものです。
 今後『くすり』を誕生させるには、治験ボランティアが必須となっています。

つまり治験ボランティアとは

病気で困っている人を助ける社会貢献の1つです。



治験って怖いイメージがあるけど本当に安全なの?


よく怪しいサイトで怪しいバイト、人体実験などと噂されていることがあります。
しかし、治験ボランティアは国の定める機関(厚生省など)が安全水準を定めているので安心です。
基本的に治験で行っていることは、少量の薬で血液中に薬効成分がどれくらい滞在するか
きちんと排泄されるか、体内での吸収率などを確認することです。


副作用って無いの?


不安に思う副作用ですが、市販されているお薬と同じような、吐き気や膨満感、眠気などは起きる可能性はあります。
ただし、「体に障害が残った」や「寝たきりになった」などということはほとんどありません。
また、治験に使われる『くすり』の内容や副作用についての詳しい説明は、
治験に参加するかどうか決める前に必ず医師から説明があります。
その時に、自分の意思で自由に参加するかどうか決めることができます。



参加するとお金貰えるって本当なの?


治験ボランティアに参加すると負担軽減費という名目で謝礼金がもらえます。
負担軽減費とは、交通費や時間拘束、診察内容などから適正な金額が設定されています。

過去の治験内容です
・便秘薬として開発中の『くすり』で5泊+通院1回で9.5万円
・お薬の飲み合わせを調べる治験で22泊+通院1回で30万円
・通院の試験だと1日当たり1万円前後程度です。


治験参加のポイント


★治験参加は本人の自由意思です。いついかなる時でも本人の意思が尊重されます。
★プライバシーの保護や人権や安全を最大限守ることになっています。
★治験参加の場所では、娯楽用品が充実しています。
  漫画、テレビ、ゲーム、インターネット、DVDなど自由に利用できます。
★食事も充実していて通常は朝、昼、夜と三食ついています。
★治験参加中は医師の管理の下、規則正しい生活を過ごせます。
  空いた時間は、娯楽用品で遊んだり、テスト勉強、読書など有効活用しています。